財団の沿革

財団設立、昭和5年。工学研究の発展をめざして。

創設者服部金太郎
創設者 服部金太郎

服部報公会は、昭和5年、株式会社服部時計店(現 セイコーホールディングス株式会社)の創業者初代社長服部金太郎が、その70回の誕辰に当り、国家、社会の恩に報ずるの念をもって、私財300万円を投じて設立した公益事業団体であります。
財団は現在、工学に関する研究を奨励助成し、もって学術及び科学技術の振興と進歩発展に寄与することを目的としています。

設立当時

設立当時の役員には、学界および官・政・財界の名士が名を連ねました。昭和9年(1934年)に服部金太郎が永眠すると、その遺志にもとづいて嗣子2代社長・服部玄三が300万円を追加寄付し、報公会の基金は600万円に増強されて、事業規模を拡大。戦中・戦後の激動期においても活動は中断されることなく、報公賞の授賞式も行われました。その後、設立者とゆかりの深い会社等の寄付によって逐次基金が増額され、事業を充実させてきました。

■ 服部金太郎について

https://museum.seiko.co.jp/seiko_history/founder/

沿 革

1930年(昭和5年) 服部金太郎翁70歳の誕生日に当たり私財300万円を投じ「服部報公会」を設立(10月)
櫻井錠二初代理事長就任(12月)
1931年(昭和6年) 第1回報公賞贈呈式を東京・丸の内・東京会舘にて開催(10月)
1934年(昭和9年) 服部金太郎翁死去75歳(3月)
服部玄三300万円を寄附し、報公会の基金600万円になる(6月)
報公賞贈呈式を設立記念会と改称
1939年(昭和14年) 林春雄理事長就任(3月)
1941年(昭和16年) 第11回設立記念会を帝国ホテルにて開催(10月)
1942年(昭和17年) 第12回設立記念会を大東和会館にて開催(10月)
1945年(昭和20年) 第15回設立記念会を常盤家にて開催(10月)
この年にも理事会5回、評議員会4回、常任審査委員会2回開催
1946年(昭和21年) 黒崎眞也理事長事務取扱に就任(8月)
第16回設立記念会を日本倶楽部にて開催(10月)
1950年(昭和25年) 林春雄理事長就任(3月)
1952年(昭和27年) 黒崎眞也理事長事務取扱に就任(2月)
1954年(昭和29年) 牛塚虎太郎理事長事務取扱に就任(12月)
1956年(昭和31年) 第26回設立記念会を服部時計店別館にて開催(10月)
1958年(昭和33年) 第28回設立記念会を服部ビルにて開催(10月)
1966年(昭和41年) 佐々木重雄理事長就任(1月)
第36回設立記念会を学士会館にて開催(10月)
1969年(昭和44年) 第39回設立記念会を丸の内・日本倶楽部にて開催(10月)
1977年(昭和52年) 菅義夫理事長就任(1月)
1980年(昭和55年) 第50回設立記念会を日本工業倶楽部にて開催、同時に報公賞歴代受賞者招待パーティー開催(10月)
1985年(昭和60年) 鳳誠三郎理事長就任(12月)
1988年(昭和63年) 故服部謙太郎の遺族より服部セイコー株式100万株寄附受入(2月)
1990年(平成2年) 第60回設立記念会を日本工業倶楽部にて開催、歴代受賞者を招待(10月)
記念研究助成金を北極圏環境研究センターへ贈呈
記念講演会開催・報公会60年小史発行
1992年(平成4年) 朝香鐵一理事長就任(10月)
1998年(平成10年) 森康夫理事長就任(10月)
2000年(平成12年) 第70回設立記念会を如水会館にて開催(10月)
故吉田好子様よりセイコーインスツルメンツ株式23,310株(10月)および寄附11,924,676円遺贈受入(12月)
2002年(平成14年) 笛木和雄理事長就任(2月)
故吉田好子様より寄附2,640,000円遺贈受入(9月)
2003年(平成15年) 菅野卓雄理事長就任(2月)
第73回設立記念会を日本工業倶楽部にて開催(10月)
2012年(平成24年) 公益財団法人へ移行(1月)、代表理事に菅野卓雄就任
2013年(平成25年) 故服部禮次郎の遺族より寄附50,000,000円受入(10月)
2014年(平成26年) 佐藤壽芳代表理事就任(3月)
2018年(平成30年) 田中英彦理事長就任(3月)
2020年(令和2年) 服部報公会90周年史発行(12月)
2024年(令和6年) 佐藤知正理事長就任(3月)